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我楽多の日々

管理人の趣味の世界炸裂なそんな感じ。 好きなものを好きと叫んだり 趣味をダラーンと綴ったり。 そんな感じの雰囲気です。

   

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学生よ、大志を抱け(1)

なろうのほうで書こうと思ってたっていうか、書いていたんだけど
次の話が思いつかないし、書く前に盛り上がっちゃったもんだから
書いてなんか違う……ってなったから
なろうから回収してブログで書こうと思う。
とりあえず移動。


続きにて一話が(なろうにあるのと一緒)よめます。


学生ていうのは、数人の友達で固まりそのグループ内で行動しますよね。

この作品の主人公たちは、見事にその友達作成の時点でこけたいわゆるはぶられっこたちの集まりってことなんですよねー。

以上説明。

「いや、でもあたしはほら、ユキと違ってしゃべれる程度の友達なら一杯いるし?ねぇユズキチ」
桃色の髪を二つにしばった愛らしい顔の女の子――宇佐美月子うさみつきこ》ちゃん。
宇佐美ちゃんが誰に言われたわけでもなく、唐突ににこにこしながらそう言うと
「ユキじゃねぇっつの、ユキはその蜜柑だろ」
と、黒い髪でなぜか制服指定のシャツじゃなくてパーカーにネクタイを締めている男――佐山由紀サヤマヨシキ》くんがユズキチと呼ばれた女の子の方に目を向けました。
「次、蜜柑って言ったら殺す」
蜜柑とかユズキチと呼ばれているオレンジ髪の女の子は佐山くんを視線だけで人を殺せそうな勢いで睨んじゃいました。
「ご、ごめんなさい」
あらら~。可哀想に佐山君は一気に蛇に睨まれた蛙のように固まっちゃいましたね。
蜜柑……もとい――雨笠柚希あまがさゆき》ちゃんは頭のてっぺんにあるアホ毛を不機嫌そうに揺らしながら再び読書へと視線を戻しました。
もちろん、なんの本を読んでいるかなんて教えてくれませんよ~。
「女子って怖ぇ」
「え~怖いのはユズキチ限定っしょ~?」
宇佐美ちゃんが佐山君の机に座ると、教室の扉があいて青髪の男が入ってきました。
「はい、兎くん、サッキュン、飲み物買ってきたましたよ」
「ありがとー鈴木~」
「サッキュンいうなきもい」
器用にジュースの缶を4つ重ねてタワーにして運んできた――鈴本日色スズモトヒーロー》くん。
鈴本なのに鈴木と呼ばれ、名前が日色と書いてヒーローと読むDQNネームに悩む、イケメンさん。
せっかく運んできたのに佐山君にきもいって言われてちょっとへこんでます。
「僕はこんなにもサッキュンのことを想っているのに」
「うわーないわー。頼んだファンタだけおいて消えてくれねー?」
鈴本くんは頭もよくて顔もいいのにちょっとアレな残念な人なんです。
「兎くんはおしるこだよね」
「うん、ありがとー鈴木」
「いや、鈴本ね」
「よくもまぁそんな甘いの飲めるな」
甘いというか、重いですよね。
鈴本君は何も言わずに雨笠さんの机の上に頼まれていたコーヒーを置きます。
「そういえば、何の話をしてたんですか?」
「え?えーと」
「佐山くんには友達がいないという話……あ、鈴木くん、これありがとうね」
地味に雨笠さんが会話にログインしましたが、佐山くんかわいそうですね。
「いえいえ、鈴本ですけど」
「一番友達いなさそうなやつに言われて俺は若干へこんだぞ」
確かに友達いないとか言われて可哀想ですが、それは失礼ですよ、佐山君。
ですが、雨笠さんはどうでもいいのかスルーしてコーヒーを飲んでいます。
「友達ですか」
「そうそう、あたしはほら、特定の人と一緒にいるかって言われたら広く浅ーい関係?な交友タイプなわけよ~ユキは狭く浅くってかゼロ?」
「いや、だからどうしてそうも俺を孤立させたいわけ?」
佐山君をどう思っているんでしょうねぇ。
おしるこをぶんぶん上下に振ってから飲み始めます。
そして言いたいこと言い終えたら会話からログアウトする雨笠さん。
実に自由です。
「まぁまぁサッキュン僕がいるじゃないですか、それに僕もあまり友人は多い方じゃないですから」
なぜかすごくうれしそうに鈴本君がよくわからないフォローを入れます。
「きもい。サッキュンていうな。「僕も」って言うな「も」って、俺も該当することになるだろうが」
単発的に否定の言葉が次々に出てくる佐山君。
隣の席に鈴本君は座って困ったなぁととりあえず微笑んでます。
その微笑みは佐山君には友達いないと思っているとみていいんですね。ていうかそうなんですね。
「でもさでもさーユキと違って鈴木はほら、《ヒーローファンクラブ》とかあるじゃん」
「なに!?そうなのか!!」
ヒーローファンクラブって字だけみたら戦隊物大好きっこの集まりみたいですね。
もちろん、日色くんのファンクラブなんですけどね。
この青髪はちょっといろいろあれですが、家もお金持ちで外見はいいですからね、ファンクラブも一応あるみたいですね、アレですけど。
「さぁ……あっても不思議じゃないですよね」
そうかもしれないですけど、自分で言うことじゃないですよー。
「そうか」
ほら、どう対応したらいいかわからないから佐山くんがウザそうな視線で鈴本君を見つめてるじゃないですか。
「あ」
突如、何かを思い出したのか佐山君は手をぽんっと打った。
「ちょっと入学から気になっていたことあるんだけど、いいか?」
「なに?あたしがスカートの下にブルマかスパッツをはいているかどうかってこと?」
「どんな変態だよ!」
「私はズボンをはいているから、除いても無駄よ」
再び会話にログインする雨笠さん。
冬とかになったらジャージとかはいていそうです。
「除かねーよ……興味はなくはないが。ちなみにブルマ派だ!」
「うわきもーい」
なぜか突如熱くなった佐山くんに雨笠さんは実に冷たい目で心をこめて呟きます。
やめてあげてください。マニア……好みは人それぞれですから。
「ちなみに僕はブルマかスパッツかと言われれば、カボチャパンツ派です」
「おぉ、通だな」
なぜ2托の選択肢からカボチャがでてきたのかはおいておいて、なぜかキャッキャうふふと盛り上がる駄目な男二人。
「ねーよ」
そして冷やかに突っ込む女二人。
「つーか、あたしははいてない派だよ」
「なにっ!」
すごい勢いで反応する鈴本君と佐山君。
これだから男子っていやだわーみたいな視線の雨笠さんをものともせずにちょっとアレな感じでハァハァ言いながら宇佐美ちゃんに近寄ります。
「はいてないって、それはそういうことか!?」
「どういうことか分かんないけど、はいてない」
なぜかよくわからないけど、ケロリとしたかおで答える宇佐美ちゃん。
とりあえず警察がいたらすぐに捕まりそうな顔の佐山君と鈴本君。
「それは具体的に一枚ということですか?ゼロってことですか?!」
「うーわーないわー」
鈴本君のストレートすぎる言葉に心底引く雨笠さん。
いくら顔が良くてもアウトのものはアウトなんですよ、鈴本君。
一応名前がヒーローなんですから自重してください。
「月子、わかんない」
宇佐美ちゃんは宇佐美ちゃんでちょっと照れたような顔で――あぁ、かわいいなぁ。
じゃなくて、わざわざスカートをそっと押さえます。
「うおぉぉぉぉおおお!!」
その動作によくわからないテンションを上げる馬鹿二人。
それに急に冷酷な顔になる宇佐美ちゃん。
「ノ―パンなわけないじゃない、ばぁーっか」
と言ってスカートをめくります。
「!!」
そこにはもちろんお宝が。なわけなく、雨笠さんと同じくズボンが「どやっ」と主張しているではありませんか。
「騙されたぁぁぁぁぁ!!!」
「当然でしょ」
なんかどうでもよくなってきたので雨笠さんは再び会話からログアウトしました。
「で、話を戻すけど」
いったん落ち着いて、佐山くんは改めて言いました。
「なんでお前ら頭そんなにカラフルなわけ?」
「……」
「……」
……。
「よく見て、佐山君、描写にすら現れないモブという名のクラスメイト達の中にも、パステルカラーからビビットカラーの人まで、さまざまな人がいるよ?」
「うさ子が無表情で佐山くんっていうとすげぇ怖いな」
描写にすら現れてなかったクラスメイトだって、ちらほらと……ていうか、ぶっちゃけ結構な割合でカラフルヘアーなんですよ。
「むしろ、黒ってなんかあれだよね」
なぜか言いづらそうに宇佐美ちゃんが遠慮がちに言っちゃうから余計になんか哀れ感が……。
「そう、普通って、結局は割合なのね」
「なんでちょっとおかま入ってるんですか?」
ちょっと良くわからない悟り開きかけの佐山くん。
いいじゃないですか、髪の色なんて。
そういう世界。で何事も通るのですよ。
「汚い世の中だわ」
「誰と喋ってるの?あといつまでおかま口調なの?」
ちょっと遠い目をし始めた佐山くん。
外をぼんやり見つめてから、気力復活してまた戻ってくる。
「じゃあ聞くけどさ」
「なに?」
「俺とうさこが結婚したとして」
「……え。ちょ……やだ、やめてよ……」
「たとえでそこまで引かれたら、冗談でも傷つくわぁ~」
ぽんぽんと鈴本君が肩を叩く。
「大丈夫、僕がいますよ!」
「あ、いいです、間に合ってます。まぁ……例えば俺と雨笠ができたとして」
「あ、ごめん無理。それが例えだとしても、あなたと死を選べと言われたら私は迷わず死を選ぶわ」
「命をもっと大切にしようっ!?」
ものすごい真っ直ぐな瞳で言いきられました。
「じゃぁ、もう誰にすりゃいいんだよぉぉ!!」
ぽんぽん。
「僕が」
「あ、ごめん、いいわ」
せめて最後まで言わせてあげましょうよ。
「もういいじゃん、鈴木くんとくっつけば!」
「そうよ、一応鈴木君顔は良いんだから、光栄でしょう?」
「俺にだって選ぶ権利はあると思うんだけどー」
「ひどい!僕だってどちらかといえば女性を選ぶよ!あと僕は鈴本です」
どちらかといえば……?
なんだか怖くなったので佐山くんは天井をみて必死に鈴本君を見ないように言いました。
「最近の女子ってすぐにBL方向にもってくから怖いよなぁ」
「あら、聞き捨てならないわ。あなただって今はやりの男の娘は好きでしょう?」
「……ごめんなさい、好きです」
まぁ、ちょっと危うい流れはおいといて。
「赤色の頭と青の頭が結婚したら子供は何色になるわけ?」
「色で人を差別するのはどうかとおもうわ」
「さいてぇ」
ひそひそ。
たまにこっち見て、はぁーっと溜息。
「女子のひそひそ会話ってこぇぇ。ていうかまともに会話させてくれよ」
「紫じゃないですか?多分」
「混ざるのか。じゃあ緑とピンクだったらどうなるんだ?」
ちょっと考えが及ばなくてなんとなくピンクの宇佐美ちゃんをみる鈴本君。
「やだっあたしの方見て何妄想してんのよっ!」
「髪の色ですよっ!!?」
「ピンクか緑のどちらかが生まれるんじゃないかしら?私は父が赤で母が黄色だけれど」
「へぇー。兄弟とかだったらどうなるんだ?」
「赤、黄色、赤、オレンジだったわね」
「そうか、おまえ4兄弟か、奇遇だな、俺もだ。ちなみに家族全員黒だ」
「そう、家族全員犯罪者なのね」
「いや、黒ってそういう意味じゃなくてね」
「ユズキチも4人兄弟?奇遇~あたしも」
「おやおや、僕も4人兄弟なんですよ」
間。
「きもちわりぃ」
「あっ!思ったけど言わないようにって我慢してたのにっ!」
まぁ、4人兄弟ってそうそういませんもんね。

――キ―ンコーンカーンコーン

「きーんちゃーんらーめぇーん」
「いや、歌わなくてもいいから」

授業が始まったのでそれぞれ自分の席に移動します。
なんとなく生ぬるい目で4人を見ていたクラスメイト達もテレビが終わったーみたいな空気で移動します。

まぁ、こんな感じで毎回だらだらとだべっていくのがこの小説の味ということで。
今回はここまでといたしましょう。

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